クライアント起動時にサーバーからファイルをダウンロードしたり、任意のプログラムやバッチファイルなどを実行することができます。
本機能を利用することにより、ドメインサーバーが提供するスタートアップスクリプト機能と同じような動作をさせることが可能です。
クライアントは毎起動時、サーバーの共有フォルダに自分が実行すべきコマンドファイル(スクリプトファイル)がないか確認します。
コマンドファイルが存在する場合、その設定内容に従ってファイルのダウンロードを行ったり、プログラムの実行を行います。
一度実行したコマンドファイルは削除されますので、重複実行したくない処理に最適です。
自動実行させたいコマンドファイルの作成は、「起動時の自動実行ファイル作成」にて行います。
コマンドファイルには実行するプログラムや、配信するファイル情報などが記述されています。
本機能を利用するには、予め各クライアントに対してサーバーなどの情報登録を行っておく必要があります。
設定対象のクライアントが全て起動していることを確認し、リストにて選択後、以下の画面を表示して設定を行ってください。
有効、無効
本機能を有効にするか、無効にするかを選択します。
「無効」を選択した場合は、以下の設定の有無に拘わらず機能は無効となります。
クライアント側の規定値は「無効」状態となっています。
配布サーバー
クライアントが毎起動時に接続するサーバーの共有フォルダをUNC名で記述します。
(設定例:\\MyServer\AutoExecFolder)
本項目の設定が空欄であったり設定値が適正でない場合は、クライアント側で本機能は実行されません。
共有フォルダアクセス用ユーザー名
クライアントが共有フォルダに接続するときに利用するユーザー名(アカウント名)を記述します。
共有フォルダアクセス用パスワード
クライアントが共有フォルダに接続するときに利用するパスワードを記述します。
暗号化する
「共有フォルダアクセス用ユーザー名」および「共有フォルダアクセス用パスワード」がクライアント側のレジストリに登録される際、設定値を暗号化します。
セキュリティ確保上、設定することが推奨されます。
暗号化する場合、設定値には日本語の文字列を利用することは出来ません。(半角の英数字のみ)
タイムアウト
クライアントが何らかの理由でサーバーとの接続に失敗したり、ファイルの転送が出来ない場合のため、強制的に処理を中断させることが出来ます。
サーバーとの接続処理を開始してから、設定された時間が経過すると実行を自動停止します。
大きなファイルのダウンロードを行う場合は、十分なタイムアウト時間を与える必要があります。
設定値は秒単位とします。
設定
「設定」ボタンを押すと、設定された内容がクライアントに送信され、クライアント側のレジストリに保存されます。
設定確認
クライアントに設定されている内容を確認できます。
クライアントから取得した設定内容は、クライアントリストの「情報」欄に表示されます。
実行確認
クライアントにおいて最後に実行したコマンドのファイル名と、実行日時を確認できます。
クライアントから取得した実行内容は、クライアントリストの「情報」欄に表示されます。
正常に実行されたコマンドファイルは、自動的にサーバーから削除されますので、そのファイルの存在確認でも実行状況の把握は可能です。
注意
・本機能の実行は、クライアントPCが起動した時になります。(ログオン時ではありません。)
・本機能を利用して起動されるプログラムは、SYSTEM権限で実行されます。クライアントがログオンしても、起動したプログラムに対して対話型のアクセスをすることは出来ません。
・共有フォルダは、配信性能や同時接続数などの関係で、クライアントOS上ではなく、サーバーOS上に設置されることをお勧めします。
・共有フォルダには、全ユーザーに対して適切なアクセス権限を与えてください。
・共有フォルダには、必ずコマンドファイルの削除権限を与えてください。(クライアントは実行完了後に、実行したコマンドファイルを削除します。)
【動作条件】
・複数のクライアントを選択して同時実行が可能です。
・クライアントの状態が「ログオフ」、「ログオン」共に実行可能です。